理事長所信

 

  2019年度 理事長所信


〜We are always challenging〜
我々は挑戦し続けます
傍観者ではなく実践者になります
青年会議所の真の力を発揮する事を誓います



【至誠奉公】


 平成という一つの時代が幕を閉じ新しい時代に突入します。避けられない少子高齢化、政治問題、更には残虐非道な事件など、陰々滅々なことばかり目に入りまさに混沌とした平成の時代が終わり新しい代が幕を開けます。しかし、元号が変わるという事は人為的な区切りだけで、社会が急激に変化する時代の中でその先は不透明なものであります。ITやIOT、AIなどの技術が急速に発展してきている昨今、10年も経たないうちに現在ある職業の半分は無くなるという話もあります。まさに創造性を発揮しなければ生き残ることができない時代に突入します。そのような日本が抱える問題を傍観しているだけではやがて地方にも重くのしかかってきます。しかし、そういう時代だからこそ、常に貪欲に成長し続け、変化に対応していくだけではなく、自分たちで変化を起こす価値ある人財になる必要があります。世の中が少し元気を無くしてきている中、我々の力でこの地域を明るくする為に、真心を持ってやるべき事を徹底的に探し出し、やるべき事を泥臭く遂行し尋常の一所懸命を突き抜ける所存であります。


【動かせないと思っていた山も組織だと動かせる】


 私が率直にこの組織に所属して感じた事であります。仲間や地域を熱く想う同志が同じ目線で行動すれば動かせないと思っていた事も動かせます。ただし、
人数が減少すればあらゆるエネルギーが弱くなります。すなわち、まちを動かす規模と選択肢が減少する状況になります。(公社)武生青年会議所は2年後に約30名が卒業し、このまま拡大運動が行われなければ現役メンバーが30人を切ってしまう事になります。当然、これまでの運動のエネルギーが相応に減少し、地域を明るく豊かに照らすインパクトは弱まります。当然動かせる山の大きさも小さくなってくるということです。この現状を脱するにはまずは我々一人ひとりがこの組織に誇りを持ち、この組織の価値を同じ時代に生きる青年に対して伝え続けなくてはいけません。拡大運動をすることでこのまちの抱える問題を共有できる仲間が増えていき、新しい仲間と成長の機会を得ることができます。そしてこのまちを動かす更に強固な組織へと発展していきます。
 また、拡大運動は個人の成長に直結します。傍観せず自分ごとと捉え自分の使命を達成するという経験が一つの成長の機会となります。担当委員会だけに頼らない全員拡大で個人も組織も発展していくよう今こそ青年の行動力を発揮していきます


【全てにおいて敬意と愛を その為に強くあれ】


 インサイドアウト、全ての原因は己にあり。悪いところ探しのプロではなく、いいところ探しのプロになる。不平不満からは何も生まれません。相手を変えようとする前に自分を変えることで影響の輪が広がります。我々は青年会議所活動の無限にある価値、楽しみ方を再認識する必要があります。
 そして、青年経済人である以上、そしてJAYCEEである以上、会社経営を通じての社会貢献もこれからの時代に必要になってきます。なぜなら、目先の利益や自分たちの利益を追求するような資本主義は限界を迎えているからです。経済的価値と社会的価値、両方を高めることが今後の課題です。功を急ぐあまり本末を顛倒している事に気づかなくてはなりません。従業員や取引先、家族、地域社会、地域環境など全てのステークホルダーに対して敬意と愛をもってプラスの影響を及ぼす精神性をまずは我々が持たなくてはならないと考えます。青年会議所運動を通じて会社も青年会議所も地域に求められる組織へと発展させようではありませんか。
 更には地域の企業全体が社会性のある目的を持つことで今後、点であった地域活性が線になりやがて面になり地域活性の土壌が各地域に広がります。企業が社会に向けて動き出す強力なきっかけ作りを我々の力で推進していきます。
 その為にはまず我々一人ひとりがリーダーとして強くなり、経営者として勇断を奮い戦略実力を高める意識をもち続けなくてはなりません。いつも愛ある言葉を発し、周りを幸せにする強いJAYCEEになる事で、経済的にも社会的にも価値ある地域人財となり継続的に地域を明るく照らす事になります。困難においても楽しめる人間に、そして成長するために自分の理念やビジョンを正しく設定し、正しいと思う事を大きい声で言える勇気を持とう。


【未来への投資】


 凄まじい情報化の発達、通信インフラによってインターネットによる情報の流通が瞬時に行えるようになり、様々な活動のスピードが上がり社会の発展や豊かさに大きく寄与されもはや我々には欠かせないものになっている情報技術。一方で情報化の発達により、変化の激しい現代社会になり様々な問題を生み出しているという現実もあります。中でも、自分の興味ある情報や刺激的な情報が好きな時に簡単に手に入るようになったことにより自分の興味が無いものには目を向けない「無関心の蔓延」は深刻な問題であると考えます。これから超高齢化のような深刻な問題に直接立ち向かっていかなくてはならないのは今の青少年たちです。その未来を担う青少年たちに必要とされていることは正しい答えをひたすら詰め込む記憶力による暗記教育だけでなく、社会問題に向き合い課題解決意欲が湧くような原体験を提供し、課題に立ち向かうことのできる力です。「こころ」と「主体性」をテーマに、自分自身で考え、判断しながら他者との対話的協働によって社会を形成していく中で社会に関心を持つ教育インフラを創出します。


【多文化共生のまち越前市】


 昨年、国が「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる骨太方針が閣議決定され、「新たな外国人材の受入れ」の方針が示されました。現在越前市の外国人住民の比率が5%と年々上昇する中で、市も施策を固めて本年度は多文化共生推進プランを強く進めると明言しています。しかしそういった枠組み、言わばハード面は固まる中で、受け入れる社会側の意識が追いついてきているでしょうか。これらの方針をより良く活かすためにもより多くの市民に多文化共生に関わってもらう事が重要と考えます。そのつなぎ役になるのが我々なのです。外国人もステークホルダーと捉え、外国人の多様性を活かす事はこのまちにしかできない大きな強みと考えます。外国人が活躍する場を我々が創出し、お互いの課題やニーズを「見える化」しながら、地域全体で多文化共生について考える仕掛けを作っていき、「多文化共生のまち越前市」の確立を目指します。


【地域プロモーション】


 本年、第61回北陸信越地区大会地区フォーラムを(公社)武生青年会議所主管で執り行ないます。様々な地域にこのまちを知ってもらう最大の機会です。この地域には伝統文化や産業、食文化、歴史、自然環境といった、輝く美しい資源がたくんあるにも関わらず、まだまだ近隣他県にすら知られていないのが現状です。
 これからの地方創生のあり方が問われている中、移住者を争奪し合うような地域間の競い合いより観光以上、移住未満で地域と関わる「関係人口」というwin-winな概念がキーワードになってくると考えます。この地区フォーラムの参加者が一人でも多くこの地域に想いを馳せるようになってもらうために、五感を通じてそれぞれの資源にストーリーを感じてもらい「聞いて、知って、感じる」を存分に体感できる地区フォーラムにしたいと考えています。
 今こそ我々青年の力でこの地域の魅力を強くプロモーションしていき、参加者にこの地域の素晴らしい文化や歴史にふれてもらいこの地域の更なる「楽しみ方」を発信していきます。更にそのノウハウを蓄積させ、来たる4年後の新幹線延伸への好機に結びつけ持続可能な地域づくりの仕組みを構築します。


基本理念


目の前の人を本物の笑顔にする
そのためにはまず自分が笑顔になろう
「与え続ける覚悟」を持つたくましい青年であれ

ポリシー
我々はこの地域を真剣に想い、持続的な発展に向け仕組み作りをしていく
限界などない。先の見えないステージに飛び込むからこそ成長がある
同志と真剣に向き合う事で新しい視野を手に入れ世界を広げよう